コーヒーが難しいと思われる理由の一つは、決まった基準がないことがあげられます。焙煎度合いもそうですが、中煎り・深煎りの基準はお店独自で決めています。
挽き方もそうです。ペーパードリップ用の中挽きもお店独自の基準で決めています。お店でドリップ用に挽いてくださいというお客様には、中挽きにしています。
でも、豆で購入して淹れる直前に挽く場合は、中粗挽きくらいがおすすめです。
というのは、豆の内部の炭酸ガスがまだ抜けていないので、中挽きに合わせると、細かすぎてムラシがうまく出来ないからです。粉で購入した場合は、炭酸ガスがどんどん抜けていくので、少し細かめにしています。
スーパーで市販されているコーヒー粉はもっと細かいです。なぜなら、お湯を注いでも膨らまないのでお湯がコーヒーの層を素通りしていくため、抽出不足になってしまいます。それを補うために濃く出るように細かくしているということです。
●コーヒー豆の挽き具合 中挽きってどれくらい?
豆の挽き方には、極細挽き・細挽き・中挽き・粗挽きと大まかに4種類あります。一般的には、エスプレッソ用には極細挽き、サイフォン用には細挽き、ドリップ・コーヒーメーカー用には中挽き、フレンチプレス用には粗挽きと分けています。極細挽きはパウダー状、細挽きはグラニュー糖くらい、中挽きはゴマ粒くらい、粗挽きはザラメくらいの大きさが目安です。ですから、豆の種類によって中挽きがおすすめとか細挽きがいいというよりも抽出器具によっておすすめの挽き方に変えていきます。
コメントをお書きください